2016.07.25

上質で日本の技術が息づいた江戸小紋。“素材”としての世界進出への旅路。【前編】

江戸小紋のヒジャブを目指し、いざムスリム市場へ

江戸時代、武士たちの裃や袴の生地として発展し、東京の地場産業となった。
そんな江戸小紋をムスリム市場に持っていこうという物語。
高い技術で染められた和モダンな生地は、果たして彼の地で受け入れられるのか。
まずこのチームが、空想したのはイスラム女性の日用品「ヒジャブ」を作ること-。

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事業者

江戸から続く「江戸小紋」の伝統と技を継承しつつ、その可能性を拡げる「富田染工芸」

東京・新宿の地場産業「東京染小紋」・「江戸更紗」の伝統と技を継承している「富田染工芸」。明治初めに浅草の馬道で初代が創業し、現在は五代目の富田篤氏が引き継ぐ。伝統を継承するだけでなく、流行りに敏感だった江戸の子のこころで、スカーフや、ネクタイ、ポケットチーフといったアイテムも手掛ける。作業場の一部を博物館「東京染ものがたり博物館」として公開、工房体験なども行っている。

 

富田染工芸

日本・東京
住所:東京都新宿区西早稲田3-6-14

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プロデューサー

堀田卓哉氏代表を務める日本伝統工芸・技術のプロデュース会社

日本の伝統工芸・技術のプロデュースを軸に、事業開発・商品開発・販路開拓などを手掛ける。経済産業省中小企業庁 中小機構からの受託事業「Next Market In事業」で、海外専門家とのコラボによる商品開発・海外販路開拓を行っている。

 

株式会社Culture Generation Japan

日本・東京
住所:東京都港区西新橋3丁目15-6 AS ONE愛宕302
http://www.culgene.jp/

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プロデューサー

老舗京和傘工房「日吉屋」代表の西堀耕太郎が設立した日本伝統工芸振興を手掛ける研究所

伝統工芸振興目的に、老舗京和傘工房「日吉屋」代表の西堀耕太郎が設立。アドバイザリー事業では、現地ニーズにマッチした「新商品企画・開発」、「バイヤー向け展示商談会」の開催や世界的な「見本市出展」、その「アフターフォロー」に至るまでの一貫したサポートを行なう。東京事務所所長は堀田卓哉氏。

 

TCI研究所

日本・京都・東京
住所:
【京都本社】京都市上京区大宮通寺之内半丁下る大北小路東町493 ファーストコート今出川北 7-B
TEL 075-432-8751
【東京事務所】東京都台東区小島2-18-17木本ビル4F
TEL 070-5507-1051
http://www.tci-lab.com/

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ギャラリー

日本の職人技術を、パリから世界に表現するギャラリー・セレクトショップ

元エルメス本社副社長・齋藤峰明が総合ディレクターを務める、日本の良品をパリから世界へ発信するために2016年1月パリ・マレ地区にオープンした物販スペース併設のギャラリー「アトリエ・ブランマント」。月替わりで日本の様々な文化をイベント形式で紹介。

 

ATELIER BLANCS MANTEAUX

住所:38 rue des Blancs Manteaux, 75004 Paris
http://abmparis.com

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ギャラリー

ポップアップストアとしても貸出可。日本のものづくりの素晴らしさを伝えるギャラリー

日本の伝統工芸や、伝統技術を用いて現代のライフスタイルにあった商品作りに携わる個人、法人を対象に、ポップアップストアやギャラリーとして場所を貸出している。

 

L’Esprit D’Artisan

住所:6 Rue Andre Mazet,75006 Paris

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デザイナー

2.3万人のクリエイターが登録。デザイン案の公募・コンテンストを実施できるサービス/プラットフォーム

2.3万人のクリエイターが登録、公募やコンテストが実施できるサービス/プラットフォーム「loftwork.com」。オープンなWeb公募の仕組みや、登録クリエイターへのダイレクトなコミュニケーションにより、マーケティング効果も期待できる。クリエイティブの流通をミッションに掲げるクリエイティブエージェンシー、株式会社ロフトワークが運営。

 

loftwork.com

http://www.loftwork.com/

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デザイナー

デザイン情報サイト「JDN」のJDNが運営するコンテスト、コンペ、アワードなどの企画・実施支援サービス

デザイン情報サイト「JDN」やコンテンスト情報サイト「登竜門」を運営するJDNが運営するるコンテスト、コンペ、アワードなどの企画・実施支援サービス「公募ラボ」。WEB上で受付や審査ができるアプリなどのツールも充実している。

 

公募ラボ

http://compe.japandesign.ne.jp/lab/

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見本市

通称「ミラノサローネ」。グローバルなネットワークの場、デザインの発信拠点として知られるインテリア・デザインの見本市

「ミラノ・サローネ」は、毎年4月にミラノで開催される世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」の通称。正式名「Salone del Mobile.Milano サローネ・デル・モービレ・ミラノ」。「SaloneSatellite(サローネサテリテ)」と呼ばれる、事前審査を通過した若手デザイナーによる自主展示会場が設けられ、ユニークで意欲的なデザイナーの登竜門的存在となっている。同時期に、ミラノ市街でメーカーやデザイナーの自主的な展示もさまざまに行われる。画一的な出展条件がなく、展示の自由度が高いこれらを総称して「Fuori Salone(フォーリサローネ)」と呼ぶ。165カ国以上から31万人以上の来場者が訪れ、ドイツのケルン国際見本市を超える盛り上がりを見せている。

 

Salone del Mobile.Milano

イタリア・ミラノ
開催:毎年4月
https://www.salonemilano.it/

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見本市

インテリア業界の「パリコレ」とも呼称される、ブランド発信に適した世界最高峰のインテリア・デザインの総合見本市

フランス・パリで年2回開催される世界最高峰のインテリア・デザインの総合見本市「MAISON&OBJET(メゾン・エ・オブジェ)」。世界中のデザインが集まり先端のトレンドが発信され、インテリア業界の「パリコレ」とも呼称される、。ドイツ・フランクフルトの「Ambiente (アンビエンテ)」とくらべて、デザインで魅せることに重きが置かれ、ブランド発信に適していると言われる。小規模なインテリアショップの経営者やデザイナーの来場が多い。

 

MAISON&OBJET

フランス・パリ
開催:毎年1月、9月
http://www.maison-objet.com/en/paris

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見本市

国際色豊かなビジネスの場となる世界最大級の国際消費財見本市「アンビエンテ」

ドイツ・フランクフルトで年2回開催される世界最大級の国際消費財見本市「Ambiente(アンビエンテ)」。パリの「MAISON&OBJET(メゾン・エ・オブジェ)」と比較し、百貨店や大手チェーン、卸売業者やディストリビューターのバイヤーの来訪が多い。
そのため「ビジネスの場」という特色が強く、商談に適していると言われる。

 

Ambiente

ドイツ・フランクフルト
開催:毎年2月、8月
http://ambiente.messefrankfurt.com/frankfurt/en/aussteller/willkommen.html

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ライフスタイル情報

マレーシアの市場・ライフスタイルの視察に最適、マレーシア・クアラルンプール最大のショッピングモール

メインストリートのブキビンタン通りの入口にある「パビリオン」、クアラルンプールで最大のショッピングモール「Pavilion(パビリオン)」。海外の有名ブランドからマレーシアのオリジナルブランドまで450店舗以上あり、地元住民だけでなく観光客にも人気のスポット。日本のグルメをテーマにした「東京ストリート」というコーナーもある。

 

Pavilion Kuala lumpur

住所:168Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur.
http://www.pavilion-kl.com/

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ライフスタイル情報

所狭しと小さなお店が雑多に並ぶマレーシアの“雑貨百貨店”

1888年に魚や肉を購入できる市民の台所としてひらかれた市場が発祥。マレー、インド、中華とおおまかに3つのゾーンに分かれた商店街あり、所狭しと小さなお店が雑多に並ぶ。

 

Central Market

住所:50Jalan Hang Katsuri 500-50 Kuala Lumpur.
http://www.centralmarket.com/Home