2016.07.25

上質で日本の技術が息づいた江戸小紋。“素材”としての世界進出への旅路。【後編】

ビジネス面のギャップから見出した、モノから素材への転換

東京の地場産業・江戸小紋をムスリム社会に売る!
イスラム女性の使う「ヒジャブ」にしようという空想は、現実の前に頓挫した……かのように見えた。だが、狙いを定めたマレーシアには別の可能性があった。
このチームが、いかに本質を変えずに方向を変え、成功を収めたかをご紹介する。

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マーケット情報

マレーシアのマーケットはムスリム系と華僑系のハイブリッド、商戦はラマダン明け

マレーシアを含むASEANは、華僑ビジネスとマレー系既得権益層のハイブリッドなマーケットだと言われる。また、例年、イスラム圏では6月上旬からラマダンと呼ばれる1ヶ月の断食を行う。そして、ラマダン明けには“ハリラヤ”と呼ばれる大きな休暇がある。このラマダンからハリラヤ休暇までの1ヶ月間は、“ラマダン商戦”と言われ、1年間で最も個人消費が増えると言われている。
マレーシアのビジネス情報とジェトロの支援サービス

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