2017.08.17

伝統工芸の未来を切り拓く「デザイン」の力とは?

海外進出前に必要なのは、プロダクトの価値を再創出すること。

伝統工芸は衰退している――。当たり前のように言われているフレーズだが、長年受け継がれてきた高度な技術に支えられた上質なプロダクトを活かす手法はないのだろうか。その問いに対し、ひとつの明確な回答を提示したのが、家電やAV機器のデザインを多数手がけてきたデザイナーの大沼敦さんだ。福島の会津塗や會津慶山焼、江戸木目込人形を生き生きと蘇らせ、ヨーロッパ最大級のデザイン・インテリア関連見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展も実現させたプロダクトデザインには、伝統工芸を現代に活かすためのメソッドが凝縮されていた。