世界に通用する日本の毛織物ブランドへ

NAKADEN BRANDING PROJECT

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Ichinomiya-shi, Aichi, JAPAN

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MISSION

ミッション

国内一の毛織物産地である尾州は、世界の三大毛織物産地と言われています。糸をつむぐところから織物になるまでの数多くの工程を産地内で協業していることが強みとなり、高品質で多種多様な素材の毛織物を生み出してきました。私たちは、中伝毛織株式会社が得意とする高級毛織物の北米市場におけるブランディング及び市場開拓を目指します。

2016 RESULT

2016年のプロジェクトの成果

商談件数: 4

渡航回数: 2

PRODUCT
CONCEPT

プロダクトについて

国内一の毛織物産地として日本の繊維産業を長く支えてきた尾州地域。「イタリアか尾州か」と言われるほど世界的に評価の高いウール生地を中心に、異なる素材を組み合わせたテキスタイルは、糸紡ぎから仕上げまでの各工程に専門の企業が集う分業体制によるもの。そんな尾州を高級毛織物の分野で牽引するのが中伝毛織です。気鋭のデザイナーと共同開発した生地は、時代の空気を取り入れたファッション性や、ふんわりとした風合いが特徴。頬で触れたくなるほど滑らかなツイード、空気を着るように軽やかなサマーウールなど、尾州だけの着心地を素肌で感じてみてください。

PRODUCT LINEUP

プロダクトラインナップ

梳毛ドビー（ウール100％）
カラミツィード（綿73％・ウール27％）
尾州ツィードブランケット加工（ウール100％）
ハイブリッドジャガード（モヘア54％・綿28％・ウール18％）
ロイヤルマナードボイル（ウール57％・ポリエステル43％）
ウールリネンメッシュ（ウール58％・リネン42％）

尾州らしい組織柄の生地。丸穴からこちらをのぞく色が愛らしい。手触りはふっくら、極めてソフト。

梳毛ドビー（ウール100％）
カラミツィード（綿73％・ウール27％）
尾州ツィードブランケット加工（ウール100％）
ハイブリッドジャガード（モヘア54％・綿28％・ウール18％）
ロイヤルマナードボイル（ウール57％・ポリエステル43％）
ウールリネンメッシュ（ウール58％・リネン42％）

綿とウールを交織した生地。さっと羽織れるような軽さと伸縮性が持ち味で、リラックスした着心地の服の素材に適している。

梳毛ドビー（ウール100％）
カラミツィード（綿73％・ウール27％）
尾州ツィードブランケット加工（ウール100％）
ハイブリッドジャガード（モヘア54％・綿28％・ウール18％）
ロイヤルマナードボイル（ウール57％・ポリエステル43％）
ウールリネンメッシュ（ウール58％・リネン42％）

太めの紡毛糸をやわらかく織り上げた、尾州を代表するツィード生地。起毛加工によりチクチクせず、風合いはほっこりあたたか。

梳毛ドビー（ウール100％）
カラミツィード（綿73％・ウール27％）
尾州ツィードブランケット加工（ウール100％）
ハイブリッドジャガード（モヘア54％・綿28％・ウール18％）
ロイヤルマナードボイル（ウール57％・ポリエステル43％）
ウールリネンメッシュ（ウール58％・リネン42％）

コットンとモヘアウールを反染めで染め分けた。コットンの清涼感、ウールモヘアの光沢感、フェルトの暖かさを合わせ持つ生地。

梳毛ドビー（ウール100％）
カラミツィード（綿73％・ウール27％）
尾州ツィードブランケット加工（ウール100％）
ハイブリッドジャガード（モヘア54％・綿28％・ウール18％）
ロイヤルマナードボイル（ウール57％・ポリエステル43％）
ウールリネンメッシュ（ウール58％・リネン42％）

向こう側が透けて見えるほど薄く、しなやかで繊細な生地。先染めと後染めの両方に対応可能。

梳毛ドビー（ウール100％）
カラミツィード（綿73％・ウール27％）
尾州ツィードブランケット加工（ウール100％）
ハイブリッドジャガード（モヘア54％・綿28％・ウール18％）
ロイヤルマナードボイル（ウール57％・ポリエステル43％）
ウールリネンメッシュ（ウール58％・リネン42％）

さらっとした麻の触感とやわらかなウールの風合いが共存する生地。洗いざらし風の仕上げで、初めから使い慣れた心地がある。

極細の糸で織り上げた透過性の高い生地。さらりと薄く、軽く、まるで一枚の空気のよう。

染めに対する柔軟性も中伝毛織の魅力。ウール、綿、麻、絹、混紡糸など、それぞれの素材に最適な技法を見極めて染めを行っていく。

綿とウールを織り合わせたニットのような質感をもつ一枚。あえて隙間を残した組織がほどよい伸縮性を生むので、動きやすくなめらかな着心地の服をつくることができる。

生地が完成した後も仕事はつづく。切り取った生地を試験機にかけて細部に至るまで徹底して品質を確かめ、ようやく出荷へと至る。

MADE IN JAPAN から MADE IN BISHU へ。

妥協のない品質と世界でも指折りの技術で知られる日本の繊維産業を、近年押し寄せる低価格志向の波に負けない力強い産業に進化させたい。そして、尾州の毛織物の伝統を未来へと紡いでいきたい。そんな揺るぎない想いが本プロジェクトの原点です。尾州ならではの精緻な技術力を存分に発揮できる海外の高級ブランド向けの新商品開発、イタリアのテキスタイル展示会「ミラノウニカ」への継続出展など、これまでにない活動が実り始め、近年では産地全体のブランド力が徐々に高まってきました。この活動と想いを今後も途切れさせなければ「MADE IN BISHU」の生地で世界の流行が織り上げられる日も、そう遠くないはずだと信じています。

PRODUCT
CONCEPT

About product

The largest wool fabric production area in Japan, Bishu, has long supported the domestic fashion industry. Centering on world-class wool fabrics as witnessed by some saying that only Bishu can be comparable to Italy in its production, the area manufactures various textiles from a variety of materials through numerous manufacturing procedures from spinning yarn to finishing the fabrics, divided and done cooperatively by companies specialized in each process. Nakaden Keori Co., Ltd. plays a leading role in the field of high-grade wool fabrics in Bishu. Our products developed jointly with up-and-coming designers are modern and fashionable and feel soft to the touch, including tweed that is so smooth it makes you feel like touching it with your cheek and summer wool that is so lightweight it feels as if you were wearing nothing. Get delighted with the soft touch against your skin that only Bishu fabrics can provide.

PRODUCT LINEUP

プロダクトラインナップ

Worsted wool dobby fabric (100% wool )
Leno tweed ( 73% cotton, 27% wool )
Bishu tweed blanket finish ( 100%wool )
Hybrid jacquard ( 54% mohair, 28% cotton, 18% wool )
Wool mixed boil ( 57%wool, 43% polyester )
Wool-linen mesh ( 58%wool, 42% linen )

A typical Bishu weaving structure gives the color through the round loops a cute look. It has a fluffy and extremely soft feel.

Worsted wool dobby fabric (100% wool )
Leno tweed ( 73% cotton, 27% wool )
Bishu tweed blanket finish ( 100%wool )
Hybrid jacquard ( 54% mohair, 28% cotton, 18% wool )
Wool mixed boil ( 57%wool, 43% polyester )
Wool-linen mesh ( 58%wool, 42% linen )

This fabric is woven of cotton and wool with leno structure. It is perfectly suitable for comfortable and relaxing clothing as its lightness and elasticity.

Worsted wool dobby fabric (100% wool )
Leno tweed ( 73% cotton, 27% wool )
Bishu tweed blanket finish ( 100%wool )
Hybrid jacquard ( 54% mohair, 28% cotton, 18% wool )
Wool mixed boil ( 57%wool, 43% polyester )
Wool-linen mesh ( 58%wool, 42% linen )

This tweed fabric, symbolic of Bishu, is woven of woolen yarn with loose density. Its napping finish makes the surface soft, warm and gentle to your skin.

Worsted wool dobby fabric (100% wool )
Leno tweed ( 73% cotton, 27% wool )
Bishu tweed blanket finish ( 100%wool )
Hybrid jacquard ( 54% mohair, 28% cotton, 18% wool )
Wool mixed boil ( 57%wool, 43% polyester )
Wool-linen mesh ( 58%wool, 42% linen )

This fabric is made of cotton, mohair and wool, dyed in piece. It has the combination of the dry touch of cotton, the shine of mohair and the warmth of wool.

Worsted wool dobby fabric (100% wool )
Leno tweed ( 73% cotton, 27% wool )
Bishu tweed blanket finish ( 100%wool )
Hybrid jacquard ( 54% mohair, 28% cotton, 18% wool )
Wool mixed boil ( 57%wool, 43% polyester )
Wool-linen mesh ( 58%wool, 42% linen )

This fabric is sleek, delicate and so thin that it almost looks transparent. It is possible to both yarn dyeing and piece dyeing.

Worsted wool dobby fabric (100% wool )
Leno tweed ( 73% cotton, 27% wool )
Bishu tweed blanket finish ( 100%wool )
Hybrid jacquard ( 54% mohair, 28% cotton, 18% wool )
Wool mixed boil ( 57%wool, 43% polyester )
Wool-linen mesh ( 58%wool, 42% linen )

This fabric brings together the dry touch of linen with the softness of wool. Its overwashed finish makes it feel familiar from the first time it is used.

The work continues even after the base fabric is complete. The quality of fabric is carefully checked in every detail with a variety of testing equipments before shipping.

Nakaden has a flexible approach to dyeing. It is well considered to choose appropriate dye method for different fibers, like wool, cotton, linen, silk, blended fibers and more.

This woven fabric of cotton and wool has a knit-feeling. The loose woven structure brings into natural stretch on the fabric as if it is knitted, and it is suitable to make comfortable and smooth clothing that is easy to wear.

This highly translucent fabric is woven of extremely fine yarn. It is soft, delicate and light, like a sheet of air.

Made in Bishu - a hallmark of Japanese quality

We aim to enhance the competitiveness of Japan’s textile industry, which is renowned for its products of uncompromising quality and world-level technologies, so that it can resist the recently accelerating trend towards low-end goods. We also aim to pass down the traditional wool fabrics of Bishu to future generations. These strong wishes are the starting point for the project. We have taken another step toward global expansion, such as development of new products to be adopted by international luxury brands making full use of the sophisticated and unique skills of Bishu and continuous participation in the textile fair in Italy, Milano Unica. Thanks to these endeavors beginning to bear fruit, the power of the overall Bishu brand has gradually been increasing in recent years. We believe that as long as we continue the efforts in pursuit of the wills, the day when universally fashionable clothing is made from “Made in Bishu” fabrics is not far off.

PROJECT PROCESS

プロジェクトの過程

1. CIロゴ開発からブランディング強化作戦を開始

出来事

世界有数の毛織物の産地として知られる尾州（愛知県尾張西部地域から岐阜県西濃地域）。風合い加工など各工程の技術の高さは世界トップレベルです。しかし、品質の高さは認められているものの、ブランディングの弱さが原因で、イタリアやイギリスなどの競合と価格差が埋められません。そんな現状を打破してブランドの価値を海外に伝えるために、まずは中伝毛織の顔となるCIロゴの開発に着手しました。

課題／成果

新たなCIロゴは、海外のハイエンドマーケットを狙うため、ニューヨークを拠点とするグラフィックデザイナーに依頼。ロゴ開発の過程で、NAKADEN BRANDING PROJECTの方向性がよりクリアになるとともに、プロジェクトに対する中伝毛織社内の理解度も深まり、チームの結束も高まりました。また、ロゴとともにプレゼンテーション用のポートレートやサンプル台帳も新調。海外市場へのブランディングに向けてスタートを切ることができました。

2. 北米市場開拓のために現地で商談

出来事

NAKADEN BRANDING PROJECTのミッションは、北米市場における中伝毛織の認知拡大と販路開拓です。そのため、ファッションの中心地であるニューヨークを市場開拓の拠点と定め、エージェント候補と商談を行いました。細かくヒアリングをしていく中で、北米市場の状況や現地のニーズについて理解を深めることができました。

課題／成果

高級毛織物の北米市場は堅調に成長しているというのが通説ですが、現地では「かなり厳しい」との見方が多数を占めました。バブル景気の時代には、アイテムも情報もすべて提供することで好結果を生むとされていましたが、現在は情報過多の時代。絞り込んだ提案を行わなくては支持を得るのが難しいということを学んだのが最大の成果でした。

3. 気鋭のブランドとのコラボが決定

出来事

MORE THANプロジェクトの1年間の取り組みで、最終的な目標として設定したのが「New York Fashion Week2017」でのプレゼンテーションです。そこで新たなファブリックシリーズを発表するために、日本やアジアの女性に人気の高いファッションブランド「シアタープロダクツ」とコラボレーションすることを決めました。同ブランドのファッションデザイナーが、より中伝毛織の技術や素材の魅力を引き出せるよう、2016年12月に同社の工場視察も行いました。

課題／成果

シアタープロダクツのファッションデザイナーは、工場を視察した結果、中伝毛織の技術や素材、膨大なアーカイブからインスピレーションを得ることができました。その後、共同試作・開発を進め、New York Fashion Week2017の直前となる2017年1月に、新たな7種のファブリックシリーズが完成したのです。尾州の上質な素材と中伝毛織の卓越した技術、そして、それらの魅力を最大限に引き出したデザインが融合した作品となりました。

4. ニューヨークでファッションの舞台へ

出来事

2017年2月、New York Fashion Week2017の公式スケジュールとして、NAKADEN BRANDING PROJECTのファブリックコレクションを発表。コンセプトに“One night,two day trip”（一泊二日の旅）を掲げ、中伝毛織のオリジナル生地も含めた全14ルックのプレゼンテーションを行いました。

課題／成果

シアタープロダクツらしいフェミニンでリラックス感のあるデザインによって、中伝毛織が得意とする柔らかな風合いの上質な素材の魅力を、最大限にアピールすることができました。たとえ、最先端の技術を用いた素材でも、風合いやスタイルの表現がファッションとして時代にマッチしていなければ、受け手に届くことはありません。NAKADEN BRANDING PROJECTでは、一つの世界観にファッションスタイルを落とし込んだことで、感覚的にわかりやすく素材と技術の魅力を訴求できました。これをステップに、いかに北米展開を進めていくかが今後の課題です。

PROJECT MONEY

プロジェクトにかかった費用

海外展開にかかった費用

3400 万円

外注費

2200 万円

販売価格

日本 1.5~ 千円

海外 4.5~ 千円

海外での総売上

- 円

出展先／取引先リスト

出展先：New York Fashion Week2017（アメリカ）、ミラノウニカ（イタリア）
取引先：欧米著名ブランド３件の商談が進行中

MORETHAN 以外の補助金活用事例

平成28年度ふるさと名物応援事業補助金（ふるさと名物等支援事業）：
①ハイブリットウールの開発（ファッションブランド「シアタープロダクツ」との共同開発ファブリックコレクション）
②展示会（ミラノウニカ）出展
③New York Fashion Week2017でのプレゼンテーション

海外展開をすることで日本のマーケットへの影響

海外市場開拓のエピソードが日本国内で話題になることで、ホームページのアクセス数が増加。注目度が上がっていることを感じています。

PROJECT TEAM

プロジェクトチーム

COMPANY

中伝毛織株式会社

母体は明治39年（ 1906年）創業、現在の中伝毛織株式会社は昭和35年（1960年）12月に設立。ドイツ、スイス、ベルギー製の汎用性の
高い織機76台を設備し、多品種・小ロットから大型ロットまで対応している。普通の織機では難しいファンシーツィードなどの素材も積極タ
イプのレピアで対応。さらに、最新鋭の織ネームジャカード機を導入し、紳士服の高級素材も生産している。欧州のトップブランドも取引
先に持つ知見・経験を活かして、世界に通用する日本の毛織物ブランドを目指す。

PRODUCER

信田阿芸子

一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構国際ディレクター。ニューヨーク、イタリア、パリ他世界各都市で日本ブランドのプロモーションイベントなどを実施し、日本のデザイナー、ブランド、ファッション・ウィークの海外発信および若手クリエイターの海外進出支援を精力的に行う。世界のファッションビジネスで影響力のある500名として「BoF 500」に2014年・2015年選出。

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世界に通用する日本の毛織物ブランドへ

Bishu or Italy?

MISSION

2016 RESULT

PRODUCT CONCEPT

PRODUCT LINEUP

MADE IN JAPAN から MADE IN BISHU へ。

PRODUCT CONCEPT

PRODUCT LINEUP

Made in Bishu - a hallmark of Japanese quality

PROJECT PROCESS

1. CIロゴ開発からブランディング強化作戦を開始

出来事

課題／成果

2. 北米市場開拓のために現地で商談

出来事

課題／成果

3. 気鋭のブランドとのコラボが決定

出来事

課題／成果

4. ニューヨークでファッションの舞台へ

出来事

課題／成果

PROJECT MONEY

海外展開にかかった費用

外注費

販売価格

海外での総売上

出展先／取引先リスト

MORETHAN 以外の補助金活用事例

海外展開をすることで日本のマーケットへの影響

PROJECT TEAM

中伝毛織株式会社

信田阿芸子

PRODUCT
CONCEPT

PRODUCT
CONCEPT