Q2

デザイナーにはどの段階から相談するのがベター?

5 answers

A1

回答日
 2017.03.17

コンセプトを作るスタート地点から一緒に取り組んだ方がいい

デザイナーも根っこから理解していた方がより良い作品を生み出すことができます。だから、できるだけコンセプトを作るスタート地点から一緒に取り組んだ方がいい、と私は思っています。ただ、人によって得意なタイプも違うので、まずはその人の得意とする力を見極めるのが肝心。プロジェクトを全体的に俯瞰する力を持った人なら、スタート地点から入ってもらう。スタイリングが得意なら、コンセプトがしっかり固まった段階で入ってもらうなど、その人の得意に応じて、どの段階から入ってもらうか決めるのが良いと思います。

デザイナーも根っこから理解していた方がより良い作品を生み出すことができます。だから、できるだけコンセプトを作るスタート地点から一緒に取り組んだ方がいい、と私は思っています。ただ、人によって得意なタイプも違うので、まずはその人の得意とする力を見極めるのが肝心。プロジェクトを全体的に俯瞰する力を持った人なら、スタート地点から入ってもらう。スタイリングが得意なら、コンセプトがしっかり固まった段階で入ってもらうなど、その人の得意に応じて、どの段階から入ってもらうか決めるのが良いと思います。

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名児耶秀美

DESIGNER

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A2

回答日
 2017.04.20

白紙の段階から一緒に取り組んだ方が良い

デザイナーに何を求めるかによりますが、商品開発をしたいならば白紙の段階から一緒に取り組んだ方が良いと思います。

なぜなら、メーカーがモノづくりのプロであるのと同様に、デザイナーはデザインのプロだからです。細部へのこだわりも、デザイナーと一緒に作り上げたほうが、その後の工程もスムーズになります。

プロモーションの段階からデザイナーが関わっても、表面的なデザインしかできませんし、ブランドコントロールも難しくなります。

私の感覚だと、プロジェクトがある程度進んだ段階で相談されるのは正直キツイですね。もう振り幅がない段階ですから、「もうちょっと機能性を考えたら」「こうすればこういう流通経路に乗せられるのでは」といった提案もできません。スタート地点から一緒に取り組めば、原価や売値、中長期的なビジョンまでご提案できます。

事業者さんにアドバイスするとすれば、自分たちに合うデザイナーを探す努力をされたほうがいいと思います。そのほうが、その後の話もうまくいきます。テイストや仕事の進め方などは、ウェブサイトを見ればある程度確認できますし、自治体がデザイナーとのマッチングイベントを開催するケースも増えてきました。気になるデザイナーがいたら作品集や実績を見せてほしいと問い合わせればいいのです。デザイナーだからといって、オールマイティに対応できるわけではなく、必ず得意分野がありますから、合いそうな人とミーティングしてみて、そのうえで依頼すればいいのではないでしょうか。デザイナーとしても、ミスマッチは避けたいのが本音なんです。

デザイナーに何を求めるかによりますが、商品開発をしたいならば白紙の段階から一緒に取り組んだ方が良いと思います。

なぜなら、メーカーがモノづくりのプロであるのと同様に、デザイナーはデザインのプロだからです。細部へのこだわりも、デザイナーと一緒に作り上げたほうが、その後の工程もスムーズになります。

プロモーションの段階からデザイナーが関わっても、表面的なデザインしかできませんし、ブランドコントロールも難しくなります。

私の感覚だと、プロジェクトがある程度進んだ段階で相談されるのは正直キツイですね。もう振り幅がない段階ですから、「もうちょっと機能性を考えたら」「こうすればこういう流通経路に乗せられるのでは」といった提案もできません。スタート地点から一緒に取り組めば、原価や売値、中長期的なビジョンまでご提案できます。

事業者さんにアドバイスするとすれば、自分たちに合うデザイナーを探す努力をされたほうがいいと思います。そのほうが、その後の話もうまくいきます。テイストや仕事の進め方などは、ウェブサイトを見ればある程度確認できますし、自治体がデザイナーとのマッチングイベントを開催するケースも増えてきました。気になるデザイナーがいたら作品集や実績を見せてほしいと問い合わせればいいのです。デザイナーだからといって、オールマイティに対応できるわけではなく、必ず得意分野がありますから、合いそうな人とミーティングしてみて、そのうえで依頼すればいいのではないでしょうか。デザイナーとしても、ミスマッチは避けたいのが本音なんです。

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堀内康広

DESIGNER

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A3

回答日
 2017.06.28

コンセプトを固めるプロセスにも一緒に取り組みたい

デザインはコンセプト次第で変わりますので、私たちは最初の段階から相談してほしいと考えています。ある程度プロジェクトが進行し、デザインワークをする段階になってからお声がけいただくケースも多いのですが、「もっと前に相談してくれれば、より深いコンセプトにできたのに…」と感じることも多々あります。

デザイナーはオペレーターではないのです。少なくとも私たちは、“かたち”が出てくる前の段階を重視していますので、コンセプトを固めるプロセスにも一緒に取り組みたいと思っています。そのほうが格段にモチベーションも上がりますし、より良いモノを作ることができます。形を整えるだけの職人ではなく、モノづくりのパートナーとして接してもらえればありがたいと思います。

デザインはコンセプト次第で変わりますので、私たちは最初の段階から相談してほしいと考えています。ある程度プロジェクトが進行し、デザインワークをする段階になってからお声がけいただくケースも多いのですが、「もっと前に相談してくれれば、より深いコンセプトにできたのに…」と感じることも多々あります。

デザイナーはオペレーターではないのです。少なくとも私たちは、“かたち”が出てくる前の段階を重視していますので、コンセプトを固めるプロセスにも一緒に取り組みたいと思っています。そのほうが格段にモチベーションも上がりますし、より良いモノを作ることができます。形を整えるだけの職人ではなく、モノづくりのパートナーとして接してもらえればありがたいと思います。

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SPREAD

CREATIVE DIRECTOR

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A4

回答日
 2017.08.17

初期段階から!予算や制約は先に提示するのがおすすめです

どのようなデザイナーに相談するかで変わります。スタイリングデザインを得意にしているデザイナーならば、ある程度コンセプトが固まってから相談したほうがいいでしょう。ですが、ブランディングまで考慮できるデザイナーなら、プロジェクトがスタートする時点で参加してもらったほうがよいです。

「デザイン」は使い手となる「消費者」、作り手の「製造」、売り手の「流通」のバランスをとるのが役割ですので、販売方法やターゲットまで考慮します。事業者さんの状況を踏まえて可能な範囲の提案をしたいと考えていますので、誰に売りたいものなのか、どこで売るものなのか、そのためにはどんな「制約」があるのかもしっかり提示したほうが、適切な提案が得られる可能性が高まります。

ただ、その「制約」はアイデア次第で解決できる場合もあり、そのことに事業者さんは気づいていないこともあるので、私の場合はその事業者さんの得手不得手を理解するために、生産、販売の現場を見学させていただくようにしています。

今までとまったく異なる工法が必要な提案をしてしまっては、大きな予算がかかってしまいます。なので、できるだけ新たな工程や工法を加えず魅力あるデザインを示すことが一番良いのですが、事業者さんがおっしゃる「制約」をきっちり守った案は、今までとあまり変化のないものになる可能性があり意外と満足されない場合もあるので、私はそれとは別に制約を少し飛び出たものも含めていろいろな案を用意するようにしています。また、デザイナーの提案は、事業者さんの明るい未来を切り拓くことにつながりますので、わかりやすいスケッチを描いてイメージを喚起させることも心がけています。

最後に、予算が決まっているのであれば最初から提示した方がよいです。初期からのコストではなく、ロイヤリティの方がよい場合もありますし、助成金での取り組みで枠組みが決まっている場合もあるでしょう。デザイナーの作業もスケッチ、図面(3Dなのか2Dなのか)撮影も含めたグラフィック作業が必要なのかどうか、インターネットへの対応はどうなるのか、量産を考えているのかなどで、そのコスト、スケジュールに合わせて提案することになるので、チームとしてそのプロジェクトをどの範囲でどのように共有するのかは最初からお話されたほうが良いと思います。

どのようなデザイナーに相談するかで変わります。スタイリングデザインを得意にしているデザイナーならば、ある程度コンセプトが固まってから相談したほうがいいでしょう。ですが、ブランディングまで考慮できるデザイナーなら、プロジェクトがスタートする時点で参加してもらったほうがよいです。

「デザイン」は使い手となる「消費者」、作り手の「製造」、売り手の「流通」のバランスをとるのが役割ですので、販売方法やターゲットまで考慮します。事業者さんの状況を踏まえて可能な範囲の提案をしたいと考えていますので、誰に売りたいものなのか、どこで売るものなのか、そのためにはどんな「制約」があるのかもしっかり提示したほうが、適切な提案が得られる可能性が高まります。

ただ、その「制約」はアイデア次第で解決できる場合もあり、そのことに事業者さんは気づいていないこともあるので、私の場合はその事業者さんの得手不得手を理解するために、生産、販売の現場を見学させていただくようにしています。

今までとまったく異なる工法が必要な提案をしてしまっては、大きな予算がかかってしまいます。なので、できるだけ新たな工程や工法を加えず魅力あるデザインを示すことが一番良いのですが、事業者さんがおっしゃる「制約」をきっちり守った案は、今までとあまり変化のないものになる可能性があり意外と満足されない場合もあるので、私はそれとは別に制約を少し飛び出たものも含めていろいろな案を用意するようにしています。また、デザイナーの提案は、事業者さんの明るい未来を切り拓くことにつながりますので、わかりやすいスケッチを描いてイメージを喚起させることも心がけています。

最後に、予算が決まっているのであれば最初から提示した方がよいです。初期からのコストではなく、ロイヤリティの方がよい場合もありますし、助成金での取り組みで枠組みが決まっている場合もあるでしょう。デザイナーの作業もスケッチ、図面(3Dなのか2Dなのか)撮影も含めたグラフィック作業が必要なのかどうか、インターネットへの対応はどうなるのか、量産を考えているのかなどで、そのコスト、スケジュールに合わせて提案することになるので、チームとしてそのプロジェクトをどの範囲でどのように共有するのかは最初からお話されたほうが良いと思います。

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大沼 敦

DESIGNER

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A5

回答日
 2018.07.19

どこからでもOK。ただし“手ぶら”での相談はNG

デザイナーとしては、初期段階から携わるほうが楽しいのは確かです。とはいえ、事業者さん側にもいろいろな事情があることは理解していますので、僕はどの段階でもご相談に応じています。一部のクライアントには“駆け込み寺”と認識されているようで、「どうにもならなくなってしまったけれども、どうにかならないか」と相談されるケースは結構ありますね。自分で言うのはなんですが、仕事は早いほうだと自負していますので、すぐにデータをつくってご提案するようにしています。

ただし、“手ぶら”でのご依頼は正直厳しいです。完全に任せてもらえるならまだいいのですが、決定権のない人が中途半端な状態で来られて、デザイナーがコントロールできないレベルで話が二転三転してしまうと、さすがにお付き合いしきれません。もし途中からデザイナーに依頼するならば、方向性とどこまで委ねるかを決めた状態で来ていただきたいですね。また、これは初期段階から携わる場合も同じですが、ロイヤリティをきっちり守っていただくことも重要です。

デザイナーとしては、初期段階から携わるほうが楽しいのは確かです。とはいえ、事業者さん側にもいろいろな事情があることは理解していますので、僕はどの段階でもご相談に応じています。一部のクライアントには“駆け込み寺”と認識されているようで、「どうにもならなくなってしまったけれども、どうにかならないか」と相談されるケースは結構ありますね。自分で言うのはなんですが、仕事は早いほうだと自負していますので、すぐにデータをつくってご提案するようにしています。

ただし、“手ぶら”でのご依頼は正直厳しいです。完全に任せてもらえるならまだいいのですが、決定権のない人が中途半端な状態で来られて、デザイナーがコントロールできないレベルで話が二転三転してしまうと、さすがにお付き合いしきれません。もし途中からデザイナーに依頼するならば、方向性とどこまで委ねるかを決めた状態で来ていただきたいですね。また、これは初期段階から携わる場合も同じですが、ロイヤリティをきっちり守っていただくことも重要です。

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澄川伸一

DESIGNER

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