展示会に出展する費用はどれくらいですか？出展のための補助制度等はありますか？

ヨーロッパ最大級のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」の場合、6平方メートルと小さめのブースならば出展料は2,500～3,500ユーロ（30万～42万円、1ユーロ120円の場合。以下同じ）です。私が出展をサポートした青森ひばのプロダクト「Cul de Sac」の場合は、ブースデザインに必要なものは事業者さんがほとんど用意されましたので、施工は3,000ユーロ（36万円）以内に収まりました。現地スタッフのフィーも合わせて、5日間の出展で8,000ユーロ（96万円）くらいでしょうか。コーディネーター料は別途になります。

なお、ブース施工の際は、照明に配慮することが欠かせません。効果的な照明にするかどうかで、人の集まり方に雲泥の差が出るからです。そのあたりは、出展経験豊富なコーディネーターと相談することをおすすめします。補助制度については、各自治体がいろいろな助成を行っていますので、目的に適したものを選んでみてください。

アンビエンテで9平方メートル（1面開放）の場合、まずスペース料金と環境料、見本市協会への納付金で約30万円かかります。最もシンプルなレンタルパッケージブースが備品付きで約11万円、電気幹線工事費および電気使用料が約3万円かかります。

それから、メディアパッケージ料金が約7万6,000円必要です。メディアパッケージ料金とは、公式カタログおよび公式ウェブサイト、公式アプリ、会場内検索システムへの企業情報の掲載料です。出展者側で内容を充実させることができる仕組みですので、ぜひ活用してください。これらで約50万円。あとは、渡航費や宿泊費、輸送費といったところです。

補助制度に関しては、自治体が出展者になるという形で補助しているケースも多いため、私たちも運営会社として自治体には定期的に展示会のご案内を出しています。出展者さんに補助がつくように、展示会自体を自治体の方々に知っていただこうという活動です。また、経済産業省やJETROのウェブサイトは日常的にチェックして、補助金の案内が出たら出展を希望されるみなさまに情報提供するように心がけています。