では、無名なデザイナーと組んでも意味がないかと言えば、そうでもありません。例えば、「ローカライズブランド」を作り上げていくという方法もあります。ご参考までに私が取り組んでいる事例を挙げましょう。私は、オランダでMONO JAPANという日本のモノに特化した展示即売会をディレクションしているのですが、オランダ人デザイナーとコラボ商品を開発してMONO JAPANで発表するといったローカライズブランドの展開を考えているのです。
オランダはデザイナー人口が多いうえに、日本のメーカーと一緒に仕事をしたい人が非常に多いため、そうしたコラボレーションを経て日本のモノの魅力を伝えるアンバサダーを育てていくことが目的です。地に足をつけた海外展開を考えるなら、こういった手法もありますね。