ではヨーロッパはどのような市場かと言えば、トレンドやブランドを発信するのに有効です。小売のスケールも小さいため、小さな売上げを積み上げていくビジネスです。ですから、大量生産する供給力がなくても、機能とデザインのバランスが優れていれば売れる可能性があります。ステーショナリーなどがそうです。JETROで支援したカモ井加工紙のマスキングテープは、ヨーロッパ最大級のインテリア・デザイン見本市である「メゾン・エ・オブジェ」から火がつき、ブームとなりました。
アジア市場は、これからも伸びると思います。和装小物、陶磁器、食品、日用品などモダンなものから和的なものまで広く受け入れられやすいため、幅広い事業者が目指せる市場でしょう。ただし、すでに日本の商品がたくさんあり、競争が激しいため、優れた現地のパートナーと組めるかどうかがポイントとなります。